HyperText Markup Language(ハイパーテキスト マークアップランゲージ)は、 ウェブ上のドキュメントを記述するためのマークアップ言語です。 ウェブの基幹的役割を持つ技術の一つでHTMLでマークアップされたドキュメントは ほかのドキュメントへのハイパーリンクを設定できるハイパーテキストであり、画像・リスト・表などの高度な表現力を持ちます。 W3Cは、XMLベースの規格であるXHTMLの勧告も行っています。 HTMLの特徴はハイパーテキストを利用した、相互間文書参照のフレームワークです。 マークアップはプレーンテキストの文書を要素で括って意味付けすることで行い、文書の特定要素にURIを用いた 他文書へのリンクを記載しておけばユーザエージェントはそれを解釈して指定された他文書を表示させることが可能となります。 またマークアップを施す際に引用や画像の埋め込み、文書のタイトルの指定などを定める要素を記載すれば ユーザエージェントがそれらを解釈し形態に見合った表示を行います。HTMLはそうしたマークアップの規則を定めています。 マークアップ規則はDTDとして公開され要素ごとに記載することの出来る属性、 内容に含むことの出来る要素などが定められています。2007年4月現在の最新バージョンであるHTML 4.01では厳密なもの、 HTML 3.2からの移行過渡期のためのもの、フレームを用いた文書のためのものといった 3つのDTDが定義されている。要素は開始タグ、内容、終了タグの3つで構成されています。 開始タグ・終了タグはそれぞれ<要素名>、</要素名>のように表現されます。 属性は開始タグの中に、要素名に続けて属性名と属性値の組み合わせを記述します。 要素名と属性名については大文字と小文字を区別しません。属性値については、属性によって大文字と小文字を 区別するかどうかが個別に定められます。文脈上一意に特定できる場合は開始タグや終了タグを省略することもできます。 また内容を持たず開始タグのみで構成される空要素も存在します。さらに一部の属性についても属性名の省略が可能となっています。
HTML 3.2では見た目を左右する要素や属性が追加されましたが、HTMLは本来文書構造を示すためだけにその存在意義があり、 それらの要素は目的に反するものとされた。そのため視覚的・感覚的効果を定義する手段としてスタイルシートが考案されました。 見た目を左右する要素や属性の一部はHTML 4以降では非推奨とされており、HTML 4.01 Strictでは定義されていないので 使用できません。ただしHTML 4.01Strictで定義され、非推奨とされない要素や属性の一部にも見た目を左右するものがあります。 装飾的な視覚表現のためにそれらの要素や属性を用いているのであればその内容に適する要素を用いた上で、 スタイルシートで表現を指定するのが望ましいようです。
HTML 4.0策定時は多くの利用者がCSSに未対応のブラウザを使用していたため、 スタイルシートによる制作の普及が遅れたものの2005年時点でHTML 4.01に対応するブラウザが普及したことで 多くのWebサイトではHTML 4.01に準拠した制作方法に切り替えられています 。
オリジナルのHTMLはティム・バーナーズ=リーによって、NEXTSTEPの動作するNeXTcubeワークステーション上で開発されました。 当時のHTMLは仕様ではなく、直面していた問題を解決するためのツール群であったそうです。 直面していた問題とは、バーナーズ=リーやその同僚たちがどのように情報や進行中の研究を共有するかということです。 彼の成果は後に国際的かつ公開のネットワークの出現として結実し、世界的な注目を集めることになりました。 HTMLの初期のバージョンはゆるい文法規則によって定義されており、ウェブ技術になじみのない層に受け入れられる助けとなりました。 ウェブブラウザはウェブページの意図を推測し、レンダリングを実行するのが一般的でした。 やがて公式規格においては厳格な言語構文をつくることを志向するようになっていきましたが、 ブラウザにおいては妥当なHTMLからは程遠いページをレンダリングすることがまだ続いているそうです。 HTMLが公式な仕様として定義されたのは1990年代からです。従来のマークアップ言語であるSGMLに、 インターネットのためのハイパーテキストの機能を取り入れるというバーナーズ=リーの提案に大きく影響を受けたものでした。 1993年にはIETFからHTML仕様書バージョン 1.0が公開され、SGMLからの拡張として文法定義のDTDを持つようになりました。 また1994年にIETFのHTMLワーキンググループが発足。しかし、2.0以降のIETFの元での開発は他の開発との競合から停滞してしまいました。 1996年からはW3Cによって商用ソフトウェア・ベンダーからの支援も受け、HTMLの仕様が標準化されています。 また2000年からは国際標準ともなりました。W3Cから公開された最新のHTML仕様はHTML 4.01です。
タグとは本来<に始まり>に終わる要素を記述するための符号を示す意味で用いられる言葉ですが、 HTMLの要素を示す意味でタグと言う言葉が用いられることがあります。 Webページを構築するCSSやJavaScript、CGIなどのこともタグであると言う事例がありますが、 これらは要素を記述する符号と言う意味が派生・曖昧化したものでありコンピュータ用語として正しい用法であるとはいえないそうです。
ウェブブラウザの歴史は1980年代末に遡り、それから様々な技術の基礎を築きあげた最初のウェブブラウザ、 WorldWideWebがティム・バーナーズ=リーによって1991年に公開されました。 このブラウザは既存および新たなソフトウェアとハードウェアの色々な技術とともに寄せ集められていました。 テッド・ネルソンとダグラス・エンゲルバートはバーナーズ=リーのずっと前にハイパーテキストの概念を開発していました。 この核となる部分はWorldWideWebに合うのではないか、というエンゲルバートの提案にバーナーズ=リーは賛同したそうです。
1993年にNCSA Mosaicが登場します。Mosaicは画像が扱える最初のウェブブラウザの一つで、これによってウェブの利用者が激増するきっかけとなりました。 米国立スーパーコンピュータ応用研究所(NCSA)のMosaicチームのリーダーであったマーク・アンドリーセンはその後まもなく ネットスケープを設立し、Mosaicを汲むNetscape Navigatorを1994年にリリース。 このブラウザは瞬く間に世界中のもっとも主流なウェブブラウザとなり、 最盛期には全てのウェブにおいて9割もの利用率を占めました。
これにマイクロソフトが反応し、1995年にNCSAからMosaicのライセンスを引き継ぎInternet Explorerを開発。 このことが最初のブラウザ戦争の引き金にもなりました。 マイクロソフトはInternetExplorerをWindowsに同梱させることでオペレーティングシステム市場の優位性を ウェブブラウザ市場にも引き継がせ、InternetExplorerにも力を持たせることができました。 これによって2002年にはInternetExplorerの利用率はピーク時で95%を超えました。 2011年、NetApplicationsによると利用率が57%程度とされており、Internet Explorerに対して否定的な傾向が示されているようです。 1996年にOperaが登場したが利用者をあまねく獲得することはなく、2011年2月現在で2%と常にその前後の利用率となっています。 ただし携帯電話のウェブブラウザ市場では最もシェアを伸ばしており、4000万台を超える端末に導入されています。 また、いくつかの組み込みシステム向けにも登場しており任天堂の家庭用ゲーム機であるWiiやDSiなどがあります。
1998年にNetscapeはMozilla Foundationを旗揚げし、オープンソースとして自由なブラウザ競争を提供しようと計画しました。 このブラウザは最終的にFirefoxとして展開。Firefoxの開発がベータの段階でかなりのファンらによって発展させたことで、 Firefox1.0が2004年末期にリリースされてから間もなくFirefoxの全てのバージョンにおいて7.4%の利用率を獲得しました。 2011年2月現在では22%の利用率となっています。 アップルのSafariは2003年1月に初めてのベータ版が提供されました。2011年2月現在の利用率は6.3%となっており、 緩やかな上昇傾向を見せています。採用しているレンダリングエンジンはWebKitと呼ばれアップルのiOS、GoogleのAndroid、NokiaのS60、 PalmのwebOSなどいくつかの携帯電話のプラットフォームでは標準的なものとなっています。 直近でブラウザ市場に参入した著名なところとして、2008年9月にGoogleがWebKitを基にして開発したGoogle Chromeがあります。成長が著しく、2011年2月現在では11%もの利用率を誇っています。 Chromeの影響でFirefoxはメジャーバージョンアップのサイクルを早め、Internet ExplorerやSafari・Operaも含めて先進的な機能の開発で競っています。 ユーザーインターフェースは簡素化し、どれも似通ったものになりつつあります。 2011年、成長著しいスマートフォンや非PCのタブレットの分野では、OS付属のブラウザが利用されることがほとんどで、 Androidの標準ブラウザとiOSのSafariがOSのシェアにほぼ比例して普及しています。 Operaなど独自のブラウザをスマートフォン・タブレット対応アプリとしてリリースする動きもあるようです。
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